父親の人生の最後に「呼吸」を同調する

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父親の人生の最後に「呼吸」を同調する

2017/08/16

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お盆は、亡くなった人達を想い出す時ですね。
今年のお盆、あなたはどんな時をすごされましたか？

こんにちは。
【いのちの希望を開花する、生き方カウンセリング+コーチング】の　立野博一です。
無料メルマガ【ライフ・チェンジ通信】から、ご紹介します。

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◎父親の人生の最後に「呼吸」を同調する

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実は昨夜８/１５夜から、私の左脚の中指の付け根関節で痛風発作が起こってまして、
「関節の内側から関節の形が捻じ曲げられている」ような痛みを、
昨夜は味わってました。
私にとっては９年振りか１０年振りの、激しい痛風発作です。

とはいえ今は、診療所で処方された鎮痛剤がしっかり効きまして、
こうしてメルマガの原稿を書ける状態になりましたよ。笑。

さて、８/１６は私にとっては、父親が末期癌で亡くなった日です。
そこで今日は、父を想い出しながら、
「マインドフルネス呼吸法（瞑想法）」しようと予定していたのです。
父の人生最後の３日間に私＝立野は何をしていたかーー
これを今日はお伝えさせてくださいね。

その日２０１０/８/１４、私は精油（エッセンシャル・オイル）のネットショップの制作作業にとりかかっていて、
１９時頃にやっと出来上がった所でした。

ホッとして３０分程仮眠をとっていた矢先、
母親から電話で、実家のある埼玉・本庄の病院に「すぐ来て」
ーーという連絡があったのです。

とるものもとりあえず、奥さん（その後、離婚）と病院に急行すると、
医者でもある叔父（父の弟さん）から、
「あと３日位のはずだから、横に付いていてあげて」と、
伝えられたのでした。

ベッドによこたわった父親は、初めの内は会話も僅かにできたのですが、
次第に昏睡している時間が長くなり、
私達は、静かにベッドの横にいるしかない時が続きました。
医師のおかげで、モルヒネと酸素の量はとても繊細に・適切にコントロールされ、
ガンの痛みからも解放されて、父はひたすら眠っているようでした。

３日目の８/１６、母も看病疲れで一杯一杯になってきたので、
私が交代してベッドの横にいました。
そこで、もの言わぬ父親の「呼吸」に同調することをしていたのです。
父が、「ハ〜〜」と息を吐けば、
私も「ハ〜〜」と少し大きめの音をさせながら息を吐く。
父が、「ス〜〜」と息を吸い込めば、
私も「ス〜〜」と少し大きめの音をさせながら息を吸い込む。
同じテンポで。

死の間際でも、聴覚はけっこう残っていると言われますから、
もの言わず・眠っているだけの父親に、
息子である私が「たしかに横にいますよ」と、
呼吸の音で伝えたかった。

そうして午後から夕暮れ時までずっと、
ひたすら父親と「呼吸」を同調していました。

病室の窓から、太陽がだんだんに沈んでいくのが望める頃、
父の呼吸はまだまだ力強くて、
「このまま回復するんじゃないか」とさえ、思う程だった。

とはいえ、１８時、１９時と時が進む内に脈拍も落ちてきて……、
急に呼吸が乱れた一瞬があり、
父は息をひきとったのでした。

この最後のひと呼吸まで、
私は横にいて、ただ「呼吸」を同調していたのです。

後で母親は、父の最後の時に「もっと声をかけてあげられば、よかった」
とも言うのですが、
私は、呼吸の音で「父の横にいる」ことを十分に伝えられた、
と考えています。
こうして、私の父は「人生最後の３日間」を生き、
そして締めくくることができました。

ーーそんなこんなを想い出しながら、
今日の私は「マインドフルネス呼吸法（瞑想法）」しています。

ひとが人生の最後の最後にすることは……、
「呼吸」ですね。
人が、人生のしめくくりのプロセスを全うするその最後の最後に、
シンプルに「呼吸」だけが、あります。

そうした、大切な人の大切な「呼吸」に、
ただ自分の「呼吸」を合わせる・同調するのは、いかがでしょう？
言葉にならない・さやかなメッセージを、
相手に伝えられるのではないでしょうか？

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