お薦めブックガイド:先住民文化/シャーマニズム関連

自分を変えたい、前向きな生き方へたしかに変わるために、
そして心の癒し、気づき、変容、自己成長全般に役立つ、
お薦め本をご紹介します。
私なりのオススメ度を、☆から☆☆☆☆☆まで☆の数で表してみました。
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「聖地感覚」鎌田東二著

角川学芸出版刊 2008年 ☆☆☆☆



ひとはなぜ、聖なる土地や巡礼道、巨きな樹木や岩、
そして山や森にひかれるのでしょうか?


17歳の頃の鎌田氏は、徳島県の自宅から自転車で四国を横断し、南九州を1人で巡る旅をした。
宮崎県の青島では、満潮時に陸から切り離され、完全に1個の島になるのを見て、
「何やらムズムズ・ジンジンするような興奮を感じた」。

そして、西の高千穂の方に沈んでゆく光をみて、
「内なる神話世界をこじ開けた」
ーーのを感じたといいます。

以降、岩手山、恐山、岩木山、出羽三山、白山、富士山、
三輪山、熊野、天河……などを巡り歩いて、
つまり鎌田氏の提唱する 「生態学的身体知」の、
フィールドワークの記録がまとめられているのが、本書「聖地感覚」となっています。

さらに、鎌田氏は京都東山に、奥深く入り組んだ森と山を巡る路を発見して、
「東山修験道」と呼んで、
毎日のように山道を巡る修行をスタートしたわけです。

「東山」とは、京都盆地の東側、北は延暦寺のある比叡山から、
南は伏見稲荷大社のある稲荷山まで、連なる連峰です。
ここを懐中電灯も持たずに、暗い新月の夜でも1人で山道を手探り足探りで歩くーー
というのですから、これまたスゴイ!
なかなか、普通の人間では出来ないチャレンジです。
(ここまでは、安易にまねしない方が良いです。笑)

「今ではとくに新月の夜の暗闇の中を歩いていると、
心の底から喜びと安心感がふつふつとたぎってくるようになった。
(略)
そこで気づいたのは、
暗闇の中では前面感覚よりも背面感覚や側面感覚が鋭敏になり、
背中に羽根が生えているような感じがすることと……」p164

ここも、私は同感します。
ひとは感覚が普段よりも拡張すると、
自分の周囲、特に側面や背面も、
鋭敏に感じられるようなのですね。

例えばNLP(神経言語プログラミング)という最新の心理学では、
自分の側面や背面から(潜在意識からの)「メッセージ」を受けとるエキササイズがあります。
実は、「空間」や「位置」も独特な意味や記憶を持っていて、
これも脳の内にあり、そして「場」に展開するアプローチも出来るのです。

この意味で、「東山修験道」という鎌田氏の試みは、ひじょうにひじょうに興味深いーー
と私は感じています。

「赤ちゃんのようにまるはだかになる方法。
文字通り、「身一つ」の姿に戻り、
等身大の己自身を見つめる行為。
そのまるはだかに、
素の自分に戻る時と方法を確保すること。」p281

「生態学的身体知」とは、つまり……
「赤ちゃんのようにまるはだか」で、
聖なる場所、空間で肌身で何かを感じ・探求すること、
かもしれないですね〜〜。

「シャーマンへの道  副題『力』と『癒し』の入門書」

マイケル・ハーナー著 平川出版社 1989年☆☆☆☆☆

ネオ・シャーマニズムを代表する研究者ハーナーが、先住民文化の癒しの技法をまとめたもの。


「太陽と月の結婚 副題:意識の統合を求めて」

アンドルー・ワイル著 日本教文社 1986年 ☆☆☆☆☆
ホリスティック医学の第1人者 ワイル氏が、意識を変容させる植物を調べて、各地の先住民文化を訪ね歩いたフィールド・ワー
クの記録。
何であれ、自身で試して判断するワイル氏のスタンスは、信頼できるもの。




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